自営型テレワークの仕事例
(Vol.22)Webクリエイター

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「楽しそう・やってみたい」の
ポジティブさが学びを仕事につなげる原動力

竹尾 千束さん

Webクリエイターとは

Webサイトに関するクリエイティブ部分の業務を行う仕事。Webデザインや、Webプログラマー、Webディレクターなど、複数の職種が「Webクリエイター」として呼ばれている。企画部分や進行管理などを任されることもあり、対応内容は多岐に渡るため、常に新しい情報を収集する力、ユーザー視点で物事を考える力、課題解決のためのコミュニケーション力などが求められる。

  • プロフィール竹尾 千束さん

    自営型テレワーカー歴:5年
    職種:Webクリエイター
    収入:約10万円/月
    前職:営業、事務全般
    ワークスペース(仕事をしている場所):自宅リビング・コワーキングスペース・カフェ
    PC環境:MacBook Air(Photoshop、InDesign、Premiere Pro、Visual Studio Code、WordPress、Wix)

  • 1日あたりの業務時間
    (目安)


    時間

  • 1週間あたりの業務日数
    (目安)


    日/週

自営型テレワークを始めたきっかけ

営業やマニュアル制作、ソフトウェアテストなど幅広い職種を経験してきた竹尾さん。夫の転勤で長野に移り住み、子どもを授かったあとは子育てに専念してきた。「就園前は子どもと向き合うと夫婦で決めていたんです」と、竹尾さんは話す。その後、子どもが入園し、働くことを視野に入れはじめたものの、決まった時間や曜日に働くことは難しい状況。「何とか時間の融通がきく働き方はないか」と模索していたとき、リモートワークや起業を目指す人のための自営型テレワーク養成講座に出会い、半年にわたり受講することに。そこで学んだWebデザインのおもしろさに惹かれ、「とりあえずやってみよう、ダメならそのときに考えよう」という気持ちで自営型テレワークの世界に飛び込んだという。

発注者と仕事内容

竹尾 千束さん

始めての仕事は、知人から依頼された小売店のWebサイト更新だった。その後もさまざまな知人や企業からの依頼によって、医療や教育、スポーツ関連など幅広い業種のWebサイトの定期更新・制作を請け負うことに。最初はコーディングのみだった業務も、バナー制作、動画制作と広がっていった。
竹尾さんは、「“自分は、今、〇〇を勉強しているので、もし、手伝えそうなことがあったら声をかけて欲しい。仕事としてやっていきたいんです”と、とにかく色々な人に話していました。黙っていても自分の中で終わってしまうし、やりたいことを口にするのは大事なことだと思うんです。伝えていれば、誰かが助けてくれる、その人自身ではなくても、知り合いにつなげてくれるので」と、振り返る。
Webから始まった仕事も、紙媒体のカタログ誌面制作やフォトスタジオの画像加工など、多様な案件に声をかけてもらえるようになった。最近は、地域のリモートワーク支援事業にも関わっているという。

自営型テレワークを始めてよかったこと・困ったこと

よかったこと
働く時間や一緒に働く仲間、仕事の取り方などを自分で決められる。
頑張ったことがそのまま自分に返ってくる(報酬・経験・次の受注)。
自閉スペクトラム症の息子に寄り添える。

困ったこと
仕事が楽しくて集中しすぎてしまい、休憩を取らず作業してしまうことがある。
座っている時間が長いので、運動不足になりやすく、肩こりや腰痛に悩まされる。

自営型テレワーカーとして心がけていること・今後の展望

竹尾 千束さん

竹尾さんがクライアントに対して心掛けていることは、「わからないことは必ず確認する」「できないことは正直に伝えた上で解決策や代替案を提案する」ことだという。「スケジュール的に難しい場合は調整をお願いしたり、場合によっては断ったりすることもあります。初めて取り組む仕事の場合は『色々と質問をさせていただくかもしれません』と伝え、コミュニケーションをとりながら取り組むようにしています」(竹尾さん)。

もちろん、納期を守ることと、そこにつなげるスケジュール管理は徹底している。スケジュールはクラウド型のカレンダーやワークスペースを使って管理。「子どもの学校行事は優先したいので、年度始めに学校行事を先に登録し、その後、月・週・日と仕事の予定を入れていく。家族との時間を優先しながら効率的に業務を進めています」。

仕事を続けていると、自分に足りないものが見えてきたり、「これが使えると仕事の幅が広がりそう」というものが、次第に出てくるという竹尾さん。Adobe XDとHTML・CSSの基本的な知識のみで始めたWebの仕事も、今は、WordPress、Wix、Photoshop、Illustrator、PremierePro、Indesign、Blenderと使えるツールが増え、幅も広がってきたという。「わからないことが出てきたら基本的には自分で調べますが、場合によっては先輩のデザイナーやコーダーに直接会って質問しに行きます」。アクティブな姿勢は、仕事獲得だけにとどまらない。

竹尾 千束さんオフには家族と出かけてリフレッシュすることも

そんな竹尾さんが、難しいと話すのは「オン・オフの切り替え」だ。「子どもが話しかけてきたときは手を止める」という決め事はしているが、開業当初は仕事が楽しくて、つい土日も稼働していたという。徐々に自分なりのペース配分ができるようになり、今では繁忙期を除き、週末は休むようになった。「今は、私の1番の“推し”である息子と出かけたり遊んだりするのが一番リフレッシュできます」(竹尾さん)。

自営型テレワークを通して働く姿を子どもに見せられることも大切な価値の一つ。今は小学生の息子との時間を最優先にしながら働き、将来は夫と一緒にパソコンを持って旅をするワーケーションライフも視野に入れているという。「自営型テレワークは、自分らしい働き方を模索できる選択肢の一つだと思っています」と話す竹尾さん。持ち前の積極性と好奇心を活かしながら、仕事につながる新しいツールの習得や、地域のリモートワーク支援を続けていくことが今後の目標だ。

最後に、これから自営型テレワーカーを目指す人へのアドバイスを聞いた。
「自営型テレワークは、すきま時間でラクして稼げる仕事ではありません。収入にも波があり、すべてが自分次第の働き方です。でも、育児や介護、持病などで、決まった時間・固定の曜日での勤務が難しい方にはとてもおすすめです。まずは挑戦してみて、自分に合うかどうかを経験してみて欲しいです。いろいろな働き方を経験することで、自分らしい働き方が見つかるのではないでしょうか」。

1日のタイムスケジュール

  • 9:30仕事
  • 12:00昼食
  • 13:00仕事
  • 14:00買い物など家事
  • 15:00下校お迎え
  • 16:00仕事(宿題を見ながら)
  • 18:00家事・夕食
  • 21:00入浴
  • 22:00読書・勉強・場合によっては仕事
  • 24:00就寝

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