上谷亮太さん
大学在学中からクラウドソーシングサイトで自営型テレワークを始めた上谷さん。学生のころから、PCを使って仕事がしたい、将来的に独立したいという夢があったそうだ。卒業後の進路を考える段階で、周囲の友だちと同じように企業に就職し会社員になるという選択肢もあったが、「最終的に独立するなら最初から独立してしまおう」と、新卒でフリーランスの道を選んだという。
上谷さんが初めて自営型テレワーカーとしての仕事をしたのは、大学最終学年のときだった。「クラウドソーシングサイトで、500文字200円の仕事を受注したのが最初の仕事でした」と話す。慣れないころは、仕事にかかる時間と量の調整に苦戦することもあったが、経験を経て自分にとって無理のない受注ペースを把握できるようになり、軌道にのるようになったという。
「クラウドソーシングサイトを利用していたころは、プロフィール欄を充実させ、1日に3回ほど新着案件すべてに目を通して、できるものに片っ端から応募していました」と話す上谷さん。ライティングメインだった業務も独学でスキルアップをしてWeb制作へと広げてきた。その後は、過去に取引があった注文者から再度依頼を受けたり、フリーランスつながりの知人の紹介で受注したり幅広く活動してきたという。
よかったこと仕事をする場所が自由なので、プライベートや他の仕事など急な予定にも対応できる。業務量で収入の調整ができる。
困ったこと自分の仕事を請けすぎてしまうと調整が難しい。仕事とプライベートの切りわけがしづらい。
自由ではあるが自己管理力を問われるのが自営型テレワーク。「怠けすぎないのは当然ですが、仕事をし過ぎないようにすることも意識しています」と上谷さんは語る。特に自営型テレワーカーとして独立し始めたころは、「仕事をするとお金が入る」というサイクルにやり甲斐を感じ、パソコンに向かうことで精神的な安定を得ていたほどだったという。
上谷さんの場合、家事や育児などとバランスをとっている女性と違い、必要なときに必要なだけの仕事時間がねん出できるのがメリットでもありデメリットでもある。「適度に休憩時間を作ることが結果的には集中力を高め、成果物のクオリティを上げるのだと気づいてからは、リフレッシュすることも自己管理のうちだと思うようになりました」(上谷さん)。
現在は海外に拠点を置くこともあり、働く場所と時間にとらわれない自由を満喫しつつ、WordPressによるWebサイト制作やSEO対策、プログラム・ツール制作など行っている上谷さん。自身の運営サイト(https://uetani33.net/)はノウハウの発信とともに受注の窓口としても活用している。今後は、Web案件を受注しつつ、運営サイトでの収入をアップさせ、自社としてのプロダクトをどんどんリリースしていきたいと意欲をみせる。
自営型テレワークの仕事例
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