自営型テレワークの仕事例
(Vol.4)文字起こし

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これまでの経験や知識を活かし、定年後も自分らしく働く

西康子さん

プロフィール

西康子さん

  • 自営型テレワーカー歴:約3年10か月
  • 職種:文字起こし
  • 収入:3~5万円/月
  • 前職:ソフト会社にて介護保険請求ソフトのヘルプデスクおよび一般事務
  • ワークスペース:自宅自室
  • PC環境:デスクトップ型PC、Windows8.1、Microsoft Office2013

自営型テレワークを始めたきっかけ

西康子さん

65歳で定年退職をした後、「とにかく何かがしたい」という思いで自営型テレワーカーとして仕事をすることを決めた西さん。友人から紹介された仲介事業者に登録し、以前から興味のあった文字起こしの仕事に応募した。

仲介事業者に登録するまでには、紆余曲折があった。専業主婦だった40代、都内で通った「テープ起こし」スクールで、修了後にあっせんされた仕事を請けたが、作業時間とペナルティによる減額とが見合わず断念している。また、定年退職後文字起こしへの興味が捨てきれずに、以前とは別のスクールの講習に通い、そこでも仕事を請けた。しかし、支払いが滞ることもあり、信頼するに至らず退会したという。その後、友人が実際に仕事をしていた仲介事業者に出会い、やっと本格的に文字起こしに取り組むことになった。西さんはそんな経緯を「若いころの失敗は自分のスキル不足もありましたね。最終的には自分に合う仲介事業者や注文者との出会いを大切にすることだと思います」と振り返る。

発注者と仕事内容

現在は、登録している仲介事業者2社から音声起こしの仕事を受注しているという西さん。「音声の視聴ができる事業者もあります。自分のスケジュールと納品日を勘案して仕事に応募しています」と話す。「知らない言葉や聞きなれない言葉を、インターネットで検索しながら確認していくのですが、そのたびに新しい知識が増えていく喜びを感じます。何よりも、音声を聞くことでさまざまな分野の話を聞けることが楽しくてたまりません」と、文字起こしの魅力を語る。

登録している仲介事業者では、自営型テレワーカーが集まる懇親会が開催されることもあるそうで、「会社の方と顔をあわせて話すのは楽しいですし、安心できます。ワーカーの皆さんとも情報交換ができるので、いい刺激になりますね」(西さん)と、信頼を寄せている。

自営型テレワークを始めてよかったこと・困ったこと

よかったこと時間の束縛がないので、空いた時間を使って自由に仕事ができる。

困ったことコンスタントに仕事の受注ができないこと。仕事にかける時間の割には報酬が低いと感じる案件がある。

自営型テレワーカーとして心がけていること・今後の展望

「とにかく、精度の高い成果物を納品すること、そして期日をしっかり守ることを自分に課しています」と話す西さん。「文字起こしは、発注者や案件によって表記ルールが決められているので、とても気を使います。用字用語辞典を常にそばに置いていますし、間違いやすい言葉はExcelに書き出しておいて、常に確認するよう心掛けています。新聞の書き方、テレビの字幕の書き方などをいつも意識して見ていますね」と、文字起こしならではの努力も怠らない。

西康子さん

自身が「自宅で働く71歳」であることを明かすと、周囲に驚かれるという。「仕事が楽しくて仕方ないんです。でも、年齢のこともありますし、プライベートな時間を大切にして、無理のない仕事を受注しています。20代から続けているアカペラコーラスで思いきり歌ってストレスを発散させていますし、ここ数年は週2回太極拳の練習に通って、健康維持にも努めています。長時間の座り仕事なので、体を動かすことは大切だと思っています」(西さん)。

年齢に関係なく仕事ができるのは、自営型テレワークのメリットだ。西さんは「年を重ねたからこそ、これまでの人生経験や知識が仕事に活かされることもあります。何歳になっても『社会に参加している』という満足感は、日々の大きな活力になっています」と話す。「今後は、整文処理(話したままではなく文章を整える文字起こしの納品形式)を任されるようになりたいですね。仕事は80歳まで続けたいです」と、意欲的だ。

1日のタイムスケジュール

  • 7:00起床、食事、家事
  • 9:00仕事
  • 12:00昼食、買い物、休憩
  • 14:00仕事
  • 17:00家事、食事、休憩
  • 20:00仕事
  • 22:00入浴、就寝

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