自営型テレワークの仕事例
(Vol.5)Webプランナー

  1. ホーム
  2. 事例紹介
  3. (Vol.5)Webプランナー

顧客の個性を活かすWebプランナーの仕事と、障がい児の子育てを両立

加登谷美枝子さん

プロフィール

加登谷美枝子さん

  • 自営型テレワーカー歴:4年
  • 職種:Web・DTPデザイン
  • 収入:15万円/月
  • 前職:看板制作会社での大判プリンター・カッティングマシーン・ルーター機のオペレーション、顧客対応等
  • ワークスペース:自宅やカフェ等
  • PC環境:MacBook Pro15インチ

自営型テレワークを始めたきっかけ

看板制作会社で勤務していた時代は忙しく、体を壊して退職したという加登谷さん。結婚し、4人の子どもに恵まれたが、うち1人が病気になり重度の後遺障害が残ったため、自宅でできる仕事をしたいと考えるようになったという。はじめは知識もなく、見よう見まねでラベルデザインやチラシ制作、バナー制作等を行うことからスタート。その後、独学でWebとHTMLの知識を習得していった。

加登谷美枝子さん

「Webサイトを作ることより、『作成したサイトで成果を出すこと』に興味を持ったんです。その手法がわからずに悩んでいたとき、SNSで出会った方からマーケティングの知識やセールスコピーライティングを学びました」と話す。そんな折参加した自治体主催の自営型テレワーカー育成セミナーの影響もあり、Webプランナーとして開業を決めたのだという。

障がい児を含む子育ては忙しく、急な発熱や入院もあった。「自営型テレワークは時間や場所を選ばず働けるので、どんな状況であっても時間を見つけて仕事をすることができます。社会と関わり、必要とされるやりがいが私の原動力ですね」(加登谷さん)。フレキシブルに働けることが、自営型テレワークを選んだ理由だ。

発注者と仕事内容

加登谷美枝子さん

自営型テレワーカーとしての初仕事は、夫が開いた食堂のメニューやチラシだった。その後は知人からの紹介やSNS発信で顧客の輪が広がっていき、今では受注量を調整するためにSNS発信を控えるほどだそうだ。

「何でもやります、というのが好きなんです」と話す加登谷さん。名刺作成、パンフレット作成、ブログのヘッダー画像作成から、Webサイトの制作まで、仕事の大小は問わず幅広く受注している。本人が営業活動をすることはなく、すべて知り合いからの紹介で仕事が舞い込んでくるという。

人づてに注文者が増える理由は、加登谷さんと注文者との向き合い方にある。「お客様に対しては、自分が話すことが専門知識だという自覚を持つよう心がけています。相手の立場に立ってわかりやすく丁寧に説明をして、認識のずれが起きないようゴール設定をするのが大切だと考えています」(加登谷さん)。子育てにも仕事にも真摯な姿勢が、顧客を呼んでいるのだ。

自営型テレワークを始めてよかったこと・困ったこと

よかったことどんな状況でも時間を作って仕事ができる。社会と関わり自分個人として必要とされる。

困ったこと作業内容と見積額に迷うことがある。体調を崩したときにも自力で仕事の調整を行わなければならない。

自営型テレワーカーとして心がけていること・今後の展望

加登谷美枝子さん

子育てをしながら仕事をする際、気になるのはスケジュール管理である。「複数のお客様から時間差で仕事を請けるので、依頼されてから何日経っているか、お客様がどれだけ急いでいるかなどを総合的に考慮し、どの仕事から先に進めるべきかを常に考えて作業します」(加登谷さん)。障がい児を抱えていることもあり不測の事態が起こりがちだが、「基本的には私の仕事の進め方に理解をしていただいている方から受注しています」と話す。SNSや事前打ち合わせ等を通して自分の生活スタイルや作風をきちんと発信し、注文者の方針とミスマッチが起きないよう心がけているのだそうだ。

納期に理解を得ている分、顧客の満足を得るために、日々進化するWeb業界の動向に気を配り、常に最新の情報をキャッチできるようアンテナを張っている。「これまで積み上げてきた技術をそのまま使い回すのではなく、その時必要なものは何かを考え、それを実現するためにはどのような技術を使えばよいのかを常に探しています」(加登谷さん)。変化に気づくための情報報集は怠らないという。

子育てと仕事で24時間稼働になりがちな加登谷さんだが、肩こりや頭痛などの不調を防ぐために、月に一度ヘアサロンの予約を入れ、リラクゼーションやヘッドマッサージをうけて、メンテナンスをするよう意識している。気分を変えてカフェで仕事をしたり、旅行を兼ねてワーケーションスタイルをとったりすることもあるそうだ。

今後については「デザインがすごく好きとか、Webサイトを作るのがすごく好きということではなく、それを組み合わせて喜んでいただきたいんです。お客様一人ひとりが個性をお持ちなので、その方が本当に喜んでくれるもの、顔が見えるものを作っていきたいですね」と話す。「想いのあるもの」を提供するWebプランナーとして、丁寧な仕事をこなしていきたいという。

1日のタイムスケジュール

  • 5:00起床、家事、子どもの世話
  • 7:30子ども送り出し
  • 9:30仕事
  • 12:00昼食
  • 12:30仕事(必要に応じて買い物・子どもの通院等)
  • 17:00家事、食事、休憩
  • 18:30子ども迎え
  • 19:00家事、子どもの世話
  • 20:00夕食
  • 21:30就寝

«事例紹介TOP:自営型テレワークの仕事例に戻る

Page Top