採点とは
小中高生の教材やテスト、模擬試験などの回答を添削したり採点したりする業務。各教科の答案に対する正誤チェックや、小論文などの記述式の答案にコメントを入れる添削作業がある。採点者によって結果が変わることがないよう、設問ごとに設けられた採点基準に沿った、ミスのない正確な作業が求められる。採点教科の知識を求められる場合もあり、得意科目がある人、集中してこつこつ作業をすることが好きな人に向いている業務。
自営型テレワーカー歴:10か月
職種:採点
収入:1~2万円/月
前職:広告会社よりアウトソーシングを担い総務事務を行う
ワークスペース:自宅リビング
PC環境:ノート型PC、Windows10、Microsoft Office2013
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時間/日
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日/週
飯田さんは、夫のすすめで自治体主催のセミナーに参加したことがきっかけで、自営型テレワークという働き方に出会った。「自営型テレワークなら、子育てや趣味を大切にしながら働けると気づき、目からうろこの思いでした」と話す。しかし、仕事を辞めてからのブランクが10年ということもあり、再び働くことにとまどいもあった。「セミナーの回を重ねるごとに自営型テレワーカー仲間ができて、情報やアドバイスを得られるようになり働く勇気を持てるようになりました」と振り返る。「できることからやってみよう」と、再出発の一歩を踏み出した。
初めての仕事はクラウドソーシングサイトを通じて受注したデータ入力業務だった。「募集内容をよく確認して、頑張れば必ず終わる仕事を選びました。初めてということもあり、25000文字の入力作業に1日かかりましたね」と飯田さんは笑う。その後は、採点、ライティング業務など、幅広く受注するようになった。「色々な仕事を経験することで、向き不向きがわかってきました」(飯田さん)。
現在、飯田さんは仲介事業者から受注した採点をメインとして働いている。「自営型テレワークは孤独になりがちですが、登録した仲介事業者ではチームで動くことが多く、疑問点をマネージャーに確認したり、他のワーカーさんの様子を確認できたりするので、一体感があります。今ではすべての業務を仲介業者から受注するようになりました」と語る。
採点は、小中高校生が学習した教材やテストの答案を正誤判断する仕事。単純な正誤チェックもあれば、採点する教科の知識が必要になるケースもある。飯田さんは「空いた時間に取り組むことができるので、私にはとても合っています。回答の向こう側に子どもたちがいると思うと、モチベーションが上がります」と話す。
よかったこと時間の融通がきくので、子どもの学校行事などで日中作業ができないときでも、夜や早朝に対応することができる。
困ったこと始業時間や終業時間が決まっていないため、オンとオフの切り替えが難しい。
「採点においては、問題ごとに決められている採点基準を正しく理解するよう心がけています」と話す飯田さん。「ミスなく正確に」こなすよう肝に銘じているそうだ。また、ワーカーとして取り組む採点以外に、他のワーカーが行った作業を確認する検品業務や、複数のワーカーの管理をするリーダー業務を行うこともあるという。「責任も大きいですが、業務を通してお互いが成長できるよう意識していますね。業務に合わせ、WordやExcelの便利機能などを積極的に学び、効率化を図っています」(飯田さん)。
プライベートを大事にしたいという考えもあり、仕事は午前と夜に行い、午後は趣味であるピアノの練習や娘の習い事の送迎をして過ごすことが多いという。「以前は1日中メールを気にしていたこともありましたが、メリハリをつけるために、仕事はまとめて行うよう心がけています」と話す。
飯田さんは、「仕事以外の時間も大切にしながら続けられる自営型テレワークという働き方はとても魅力的で、これからも続けていきたいです。少しでも興味を持っている人がいたら、まずはできそうな仕事に応募してみることをおすすめしたいです」と話している。
自営型テレワークの仕事例
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