自営型テレワークの仕事例
(Vol.11)データ入力

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働く時間や日数を自分で自由に選べることが自営型テレワーカーの最大の魅力

データ入力とは

データ入力は、主にパソコンを使って、文字や数字などのデータを入力する仕事。名刺や手書きアンケート、PDFファイルなどに書かれているものをExcelやWordなどのファイルに打ち込んでデータ化するなど、指定されたフォーマットに整えて保存するための入力作業を指す。単純なデータ入力作業から、電話受付や書類作成作業などと組み合わせた入力作業までさまざま。初心者でも始めやすく門戸は広いが、基本的なパソコンの操作スキルやタイピング速度、正確性が求められる。

  • プロフィール山田 稚尋さん

    自営型テレワーカー歴:9か月
    職種:データ入力
    収入:月1~2万円
    前職:事務職
    ワークスペース:自宅
    PC環境:ノート型PC、Windows10、Microsoft Office2013

  • 1日あたりの業務時間

    6
    時間/日

  • 1週間あたりの業務日数

    3
    日/週

自営型テレワークを始めたきっかけ

山田稚尋さん

新卒から12年間、事務職として正社員で働き、出産を機に転職。2年半ほど、パートタイム勤務を経験した山田稚尋さん。現在、幼稚園の年長組と小学校2年生の子どもを持つ。

「パートの仕事は朝9時から午後3時までの勤務でしたが、子どもの急な病気や学校行事との調整が難しく、年間10日間ほどの有給休暇はすぐに使い果たす状態でした。子どもを見守りながら自宅でできる仕事はないかとハローワークで探していましたが、なかなか希望条件に合う仕事が見つけられず悩んでいました」という。

2020年には新型コロナウイルス感染症対策のため、幼稚園と小学校 が休園に。ついにパートを辞めることになった。そんな折、たまたま手にしたチラシで、自治体主催の自営型テレワークセミナーを知り、思い切って参加。「会社に所属せずに自営型テレワークという働き方があると初めて知り、私がやりたかったことはこれだ!と思いました」と山田さん。すぐに仲介事業者に登録。アノテーション教師データ作成の仕事を受注し、自営型テレワーカーとしての第一歩を踏み出した。

発注者と仕事内容

山田稚尋さん

現在は、子どもが幼稚園に行っている時間を使い、データ入力の作業をメインに行っている。すきま時間にも取り組めるのが魅力だそうだ。

仕事は、登録した仲介事業者のWebサイトに公開される募集案件を見て応募している。
「大手クラウドソーシングサイトでも探しましたが、自分に合う仕事には出会えませんでした。現在登録している仲介事業者は、データ入力や採点業務など、事務経験しかない私にもできそうなものが多く、できるかもしれないと思うものは積極的に応募するようにしています」

応募をしても必ず採用されるとは限らないので、当初はできるだけ多く応募していたという山田さん。ところが、「思った以上に受注することができて、仕事が増えすぎてスケジュール調整に困ったことがあります。作業量を読み誤って、納期が厳しくなってしまったことも。仕事の量やスケジュールの調整は自分でしっかり管理しないといけないなと反省しました。現在、毎月決まったサイクルで仕事をいただけているので、計画的に作業ができ、気に入っています。今後も、このようなレギュラーでいただける仕事を増やしていきたいです」

自営型テレワークを始めてよかったこと・困ったこと

よかったこと
通勤時間がなく、仕事をする日数や時間を自分で自由に設定できる。
子どもの急な病気や学校行事で欠勤する際のプレッシャーがなくなった。
家族の都合に合わせて仕事の量を調整できる。

困ったこと
自分のキャパシティ以上の仕事を受注してしまい、スケジュール調整が大変だった。
納期が思っていたより短く、作業が夜中までかかってしまうことがあった。

自営型テレワーカーとして心がけていること・今後の展望

山田さんが最も気をつけていることは、「納期を必ず守ること」。また、クライアントが求めている成果物とのずれがないよう、不明点があればこまめに質問して、間違いがないように気をつけているという。「提出前のチェックを念入りにし、ミスを極力減らすことも心がけています」

スケジュール管理は手帳で行っている。「受注した内容を手帳に書き出し、納期を確認して、優先順位をつけてどんどんこなしていきます。アナログですが、手帳に書き出すと、やる気がアップする気がします」

以前は建築業界で働いていたので、CAD経験もある山田さん。今後はスキルを磨いてCADの仕事を受注していくことも視野に入れている。「スクールに通って勉強したいので、今は、その費用を貯めることを目標に、仕事をしています」

山田稚尋さん

ライフステージにあわせて仕事とプライベートの比重を調整しながら、無理をせずに自分なりのキャリアデザインができることも、自営型テレワーカーならではのメリットだ。

自営型テレワーカーとなって約9か月。現在は、仕事と家庭のバランスを取りながら働けている現状に満足しているという。
「仕事は子どもが学校から帰ってくるまで、と決めています。子どもの宿題を見てやったり、子どもとその日あったことを話したりすることも大切だと思います。日中仕事をがんばったら、子どもを寝かしつけた後の夜は自分の時間として、趣味のジェルネイルをしたり、編み物をしたり、のんびりしています。趣味に没頭する時間があると、リフレッシュできて、また仕事をがんばろう!という気持ちになれるんです」

最後に、自営型テレワーカーを目指す人たちへのアドバイスを聞いた。
「パート勤務をしていたころは、子どもの都合で仕事を休むときに、職場の皆さんに対してひけめを感じていました。自営型テレワーカーになってからは、自分で自由に勤務時間、勤務日数を選べ、想像していたよりもずっと気持ちが楽になりました。私も気軽に始めたので、あまり迷わず、自分ができそう、興味がある、ということから始めるとよいのではないでしょうか」

1日のタイムスケジュール

  • 6:00起床、朝食作り
  • 7:00朝食、子供小学校へ
  • 8:00家事(洗濯、掃除など)
  • 9:00子供幼稚園へ
  • 9:30仕事
  • 12:00昼食
  • 15:00仕事終了、子供帰宅
  • 16:00子供の宿題を見る
  • 17:00夕食作り
  • 18:00夕食
  • 19:00お風呂
  • 20:30子ども寝かしつけ
  • 21:00仕事再開(仕事がある場合)
  • 24:00就寝

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