システム開発とは
企業で行われる業務をその企業独自に最適化するため、主にIT技術を用いてプログラムされたシステムを作る業務。環境構築から設計・プログラミング・テストなど、一連の作業の総称である。エンジニア、プログラマー、プロジェクトマネージャーと、役割によってこなす業務は異なるが、それぞれ技術的知識がベースとなるため、一定以上の独学もしくは企業での経験、資格があると有利。
自営型テレワーカー歴:8年
職種:システム開発
収入:非公開
前職:会社員〜派遣社員
ワークスペース:自宅の書斎
PC環境:ノート型PC(Mac)
7.5
時間/日
5
日/週
稲葉さんは京都出身。近畿圏のシステム会社で働いていたが結婚を機に夫の地元である静岡県に住むことになった。通院や体調面を考慮し、フルタイムでの再就職ではなく自営型テレワークという働き方を選んだ。
初めての仕事は知り合いから受注したアプリ制作やWeb開発だった。発注者は以前の勤務先をはじめ前職で知り合った方々。発注者、受注者ともに自営型テレワークという働き方が初めてだったという。
稲葉さんは「最初は見積ができませんでした」と振り返る。会社員時代は、席に座っていることが自分の価値だった。それが自営型テレワーカーとなり、自分で自分に値付けをする難しさを痛感したという。値ごろ感は相場で決めていったが、今までもらっていたお給料と比べると作業量がみあわないこともあった。「でも、経験なんですね。最近は自信をもって見積金額を答えられるようになりました」(稲葉さん)。
現在、稲葉さんは複数の発注者から業務を受注している。「出産後も仕事を続けていましたが、結婚前に働いていたシステム会社からの仕事が少しずつ減っていきました。いよいよ仕事がなくなったとき、自治体主催で自営型テレワークのマッチングイベントが開催されることを知ったんです。遠方でしたが参加しました。今のお客様の半分くらいはそのときの繋がりですね」(稲葉さん)。他サイトでの応募もそのころから実るようになったほか、前職で関わっていた知り合いからの発注も請けるようになり、仕事が安定していったという。
現在の作業は、インフラ構築から、CMSなどを使わないスクラッチでのシステム開発まで請け負っているという。「知っている言語が多いので、Web、Android、iOSを同時開発できるのが自分の強みです」と話す。
よかったこと
通院や子どもの病気など、平日の用事にも柔軟に対応できること。
やればやるだけ収入として返ってくること。
常に新しい人と仕事ができ、日々新しい技術に触れられること。
困ったこと
仕事が忙しく、家にいるのに子どもをみてあげられなかったり、体に負担がかかったりする。
仕事の量が均一でなく、浮き沈みがあること。
トラブル対応まで全て自分ひとりでやらなければならないこと。
稲葉さんは、お客様からのメールやチャットでの連絡に対して、見た段階で返事をし、回答がすぐにできない場合でも待ってほしい旨を伝えるなど、迅速な対応を心掛けているという。「日頃から、お客様と、支えてくれる家族への感謝の気持ちを忘れないようにしています」と話す。
業務のスケジューリングではカレンダーを活用し、1日2回(朝・夕)のチェックを欠かさない。中・長期の案件においては作業項目と期日を設定し、簡単な予定も全て入れ、作業漏れがないように気を配っている。「詰め込みすぎないよう、土日ははずしてスケジュールを組んでいます」(稲葉さん)。
システム開発という業務の特性もあり、作ったものを第三者にテストしてもらうことが不可能なため、自身でその役を行うなど、納品物のクオリティの維持には余念がない。また、技術書や技術雑誌は月一冊以上読むように心がけ、お客様との会話に出てきた知らない単語は必ず聞き、調べ、必要に応じて習得するといったスキルアップも続けているという。
仕事以外では、子どもと地域の温泉めぐりをしたり、時にはおいしいランチを食べに行ったりして、リフレッシュするよう心掛けている。
稲葉さんは、「自営型テレワークは、やればやるだけ身になります。時間の調整は自由ですし、ネットがあればどこでも働けます」と、話している。「生涯プログラマー」をうたう稲葉さん。「プログラムはやり続けたいです。これからという方たちにプログラムを教えて、つながりをつくっていきたい」と語る
自営型テレワークの仕事例
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