自営型テレワークの仕事例
(Vol.23)SNS運用代行

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「誰かの困りごとを解決したい」という想いをSNS発信で実現

川島 美希ん

SNS運用代行とは

企業や個人のSNSアカウントの運用を、代わりに行う仕事。投稿する原稿・画像などのコンテンツ制作から、投稿作業、コメント対応、アカウント分析を含めたコンサルティングや広告施策まで、業務内容は多岐に渡る。対応範囲は依頼内容により異なるが、アカウントの目的や投稿のトーンなどを正しく理解するために、クライアントとの密なコミュニケーションが欠かせない。また、更新を積み重ねる根気や情報収集力、読み手の心をつかむ共感力が求められる。

  • プロフィール川島 美希さん

    自営型テレワーカー歴:4年半
    職種:SNS運用代行
    収入:非公開
    前職:建設会社事務・理学療法士
    ワークスペース(仕事をしている場所):自宅リビング
    PC環境:Windows11(ノートPC、)Googleドキュメント、スプレッドシート

  • 1日あたりの業務時間
    (目安)


    時間

  • 1週間あたりの業務日数
    (目安)


    日/週

自営型テレワークを始めたきっかけ

自営型テレワーカーとして4年前から活動している川島さん。かつては理学療法士として患者の痛みや不安に向き合ってきたが、妊娠・出産を機に退職し、その後は家庭との両立を優先しながら建設会社で事務を担当するなど、できる範囲でキャリアをつないできた。

その後、コロナ禍での出産や転居を経て、下の子が1歳を迎えたころ、再び「社会とのつながりを持ちたい」と感じ始めた。「外で働くことも考えましたが、夫が多忙なうえ、子育てを手伝ってくれる人がいない土地で働くことに不安がありました」と、川島さんは話す。
そんなとき、たまたま近所で知り合ったママ友だちが自営型テレワークをしており、「この働き方なら自分にもできるかもしれない」と感じたという。ママ友だちの働き方に勇気づけられた川島さんは自営型テレワークの世界へ踏み出した。

発注者と仕事内容

川島 美希さん仕事の打ち合わせはオンラインで行っている

初めての仕事は、登録した仲介事業者から受注したデータ入力業務だった。「まずは実績を積もう」と、募集されていた案件に積極的に応募したという。ライティング、議事録チェック、文字起こし、採点、調査、アノテーションなど、1年ほどは多様な仕事に挑戦。「ライティングの仕事は楽しかったのですが、調べものに時間がかかって納期ぎりぎりになり、子育てや家事に影響が出たこともありました」と川島さんは振り返る。経験を重ねるうちに自分に合う仕事が見えてきた。「1年ほど色々な業務に携わって、仕事内容・納期・単価のバランスなどから向き不向きがわかってきました。集中力を保ちながら進められる文字起こしなどは性に合っていたと思いますね」(川島さん)。

その後、地元で開催された自営型テレワーカー育成事業にスタッフとして関わったことが転機となった。講座を運営していた企業との縁で、ひとり親支援事業のオンライン事務を担当することに。200名近くの参加者と講師、キャリアコンサルタント、サポーターをつなぐ調整役として、申込管理やLINE対応、求人の紹介など多岐にわたる業務をこなした。また、事業に貢献したいという思いから、自らInstagramでの情報発信を提案。経験がない中、試行錯誤を重ねながら投稿を続けた。「分析ツールで閲覧数が伸びたり、申込経路に『Instagramを見た』と書かれていると、自分の発信したことが届いていることを実感して、やりがいを感じます」(川島さん)。
現在は、複数のアカウントでSNS運用をこなすほか、オンライン事務、音声収録なども受注。企業や知人からの紹介で、継続案件を得ているという。

自営型テレワークを始めてよかったこと・困ったこと

よかったこと
小学生の子どもたちを、放課後に自宅でゆっくり過ごさせてあげられる。
家族の予定や通院、習い事の送迎などに柔軟に対応できる。
居住地に関係なくキャリアを継続できる。

困ったこと
家で仕事をしているとつい甘いものに手が伸び、体重が増加する。
自分では調整しているつもりでも、家族から「無理しないように」と心配されることがある。

自営型テレワーカーとして心がけていること・今後の展望

川島 美希さん協力してもらっている家族とオフは思いっきり楽しむ

川島さんが心がけているのは、「なぜこの仕事を依頼されているのか」という、業務目的を常に意識すること。クライアントの要望に寄り添いながらも、より効果的な方法を提案し、納得できる成果物を目指している。担当者とのコミュニケーションを密にとり、改善しながら、満足してもらえる形を模索する姿勢が信頼につながっている。

SNS投稿については、効率的にクオリティを維持するため、あらかじめデザインの「型」を作成し、素材の統一感を意識。AIツールを投稿のブラッシュアップに活用している。生成AIの使い方は書籍、有料講座の受講、自営型テレワーカー同士の交流会などで学び、実践している。

スケジュール管理は、納期一覧表を作り常に進行状況を確認。繁忙期には、子どもたちにも家事を多めに分担してもらっている。その分、オフタイムは家族で思い切りリフレッシュ。「今週は忙しいから、家のことを多めに手伝ってね。週末はテーマパークに行こう!」そんな声かけを合言葉に、家族で支え合っている。

川島さんは、今後、これまで携わってきたひとり親支援事業のように、困っている人の力になれる仕事を続けたいという。情報発信を通して誰かの課題解決や夢の実現をサポートすることが目標だ。「理学療法士時代から、誰かの困りごとを解決したいという気持ちを強く持ってきました。今はSNS運用や事務サポートでそれを実現していますが、今後必要な手段が見えてきたら、その都度必要なスキルを身につけていこうと思います」(川島さん)。

最後に、これから自営型テレワーカーを目指す人へのアドバイスを聞いた。「自営型テレワークは、子育てとの調整やキャリアの継続、自分自身のスキルアップの実現など、思っていた以上のよさがあります。自分の裁量で新しいことに挑戦できるのも、この働き方ならでは。少しでも関心を持った方は、ぜひ一歩踏み出してみてください」。

1日のタイムスケジュール

  • 4:30起床
  • 5:00仕事
  • 6:30朝食準備
  • 7:30家族送り出し・家事
  • 8:30仕事(必要に応じて外出など)
  • 16:00習い事送迎・保育園迎え
  • 19:00夕食
  • 20:00入浴
  • 21:00就寝準備
  • 21:30子どもと就寝

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