自営型テレワーカーへの発注企業事例
合同会社グラファス

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事例 12

自営型テレワーカー個々の才能が、会社の付加価値であり、社内に新しい技術やトレンド情報をもたらしてくれる

合同会社グラファス

    • 事業概要

      映像制作、放送番組の制作技術支援、各種デザインの制作等
    • 本社所在地:京都府京都市山科区御陵大津畑町23番地15
    • ホームページ:https://graphas.co.jp
    • 代表者名:吉永憲之
    • 資本金:155万円
    • 従業員数:5名
    • 取引自営型テレワーカー数:10~15名
    • 発注金額(2020年):およそ800万円
    • 発注件数(2020年):およそ60件

自営型テレワーカーへの発注に至った背景

GRAPHAS LLC(合同会社グラファス)は、もともと東京の映像制作会社に勤めていた代表の吉永憲之さんが、会社から独立し、個人事業主を経て、2011年に故郷の京都で設立した会社だ。創業メンバー4人のうち、吉永さんを除く3人は東京でフリーランスのクリエイターとして働いており、創業後も引き続き東京で活動。当初からリモート勤務が前提の会社だったという。

主な事業は動画制作。企業のPR動画やイベント動画、デジタルサイネージのコンテンツ制作のほか、コンテンツ配信・編集、テロップ・タイトル制作、デザイン制作などを行っている。

動画制作は、「もともとフリーランスという働き方が一般的な業界・業態であり、個人事業主である自営型テレワーカーに発注することに対し、特別に意識をしたことはありません」と吉永さん。

ただ、働き方は変わっている。「10年、20年前は、映像制作や編集に使用する機材が高額だったので個人で所有することが難しく、会社に来て作業をしてもらう働き方が一般的でした。しかし最近は、撮影・編集機材がどんどん軽量・小型化し、自宅のパソコンでも簡単に制作ができるようになったため、在宅のみで制作するワーカーがほとんどです」

通信環境も進化し、動画データをハードディスクに保存して郵送するというかつての納品方法が、オンラインストレージ経由で瞬時に実現するようになった。「納期にゆとりができ、より高いクリエイティブを追求できる環境になった」と吉永さんはいう。

自営型テレワーカー活用の状況

グラファス社が自営型テレワーカーに依頼する業務は、撮影、イラスト、CG制作など。業務はクライアントの要望によって適材適所で分担する。一般的には、自営型テレワーカーに仕事を依頼するのは、社内で対応しきれない、急で大量な業務が発生した場合が多いが、グラファスの場合はそれとは少し異なる。「映像制作は、たとえばリアルな表現、かわいらしい感じ、アニメ風、3Dなど様々な作風や表現方法があります。クライアントがどのような映像を求めているのかによって、それができる技術や作風を持っているワーカーに仕事を依頼します」(吉永さん)。

つまり、オーバーフローした業務を手伝ってもらうという発想ではなく、ニーズに合った人材をその都度選ぶという発想。当然、社員のほうが適していると判断すれば、社員が担当する場合もある。このような方法をとる理由について、吉永さんはこう語る。
「会社として、こういう作風の作品しか作れない、となると受注できる仕事の幅が狭くなります。クライアントの多様なニーズに対応するために、いろいろな自営型テレワーカーを選択肢として持っておきたい。当社のような小さな会社では雇用しきれないので、外の人たちの手を借りているのです」

自営型テレワーカーの採用にあたっては、試験などは特に行っていない。 「プロとして成り立つレベルの技術を習得していることは最低基準。作品を見れば大体のレベルは判断できます」。あとは、「初回発注が実質的にトライアルで、その結果が良ければ次回も依頼するし、だめならそれまで」と吉永さん。

「当初は、業界で働いた経験があることを条件にしていましたが、今は、スマホ1つで動画が作れ、社会人経験なしでYouTuberとして自立する人もいる時代です。学校卒業後にいきなりフリーランスで活躍するクリエイターも増えていて、むしろそういう人のほうがセンスがよかったり時代のニーズを敏感にキャッチしていたりします。自分を売り込む意欲や仕事に対するプロ意識も高い。業界経験を条件にしていたら、そういう新しい才能を取りこぼしてしまいます」

  • 自営型テレワーカーへの発注のメリット
  • 社内文化にとらわれない、新鮮でより広い知見、技術を得られる
  • 多様な才能を持つクリエイターと仕事をすることで、会社としての対応力を向上できる
  • 映像のトレンド情報に詳しい若手テレワーカーから、学ぶところが大きい
  • 自営型テレワーカーへの発注のデメリット
  • 人気のある人材は他社との取り合い。いつでも発注ができるわけではない

発注・活用に当たっての課題・留意点

業務の進め方は、案件ごとにディレクター(社員)を配置し、クライアントのニーズに合った自営型テレワーカーの選定から、仕様説明、進捗管理、納品物の品質管理まですべてを行う。日常のコミュニケーションはメールやチャットツールなどで行っている。

「当社の自営型テレワーカーは、『自立型』テレワーカー。クリエイターとしてのプライドを持って仕事をしています。事細かな指示をすることは、モチベーションを下げることにもなるので、ある程度本人の裁量にまかせて制作してもらいます。また、個人で集中して制作をしたい人には、頻繁に連絡して煩わせないようにしています」と吉永さん。しかし、それができるのは、各テレワーカーのスキルやクオリティを熟知して、相手を信頼できているからだ。

吉永さんは、今後についてこう語っている。「外部のテレワーカーは、会社に新しい技術やトレンドの情報をもたらしてくれる。社内の人間だけでは、じきにトレンドから取り残されてしまいます。今後も積極的に活用していきたいですね」

自営型テレワーカーへの発注を検討している企業へのアドバイス

独り立ちしている自営型テレワーカーには、独立に至るまでの努力、自ら自分を売り込む行動力など、並ではない力を秘めていると思います。コストの問題で仕方なく……ではなく、社内で不足する技術をカバーし、領域を広げる力として積極的に活用していくという考え方をお勧めします。

※ 掲載情報は、2022年1月時点のものです。
※ 掲載情報については、あくまで企業における自営型テレワーカーへの発注・検討に資するためのものであり、当該発注企業と自営型テレワーカーの契約内容について(事務局が)保証するものではありません。

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