製品のパッケージデザインやパンフレットのデザインのために、クラウドソーシング(※1)を2010年10月頃から利用している。
クラウドソーシングの「コンペ形式」(複数の人から提案を募る方式)でパッケージデザインを募集したところ、応募者が提案してきたデザインのレベルが予想以上に高く、満足がいくものだった。
その後は、クラウドソーシングにおける特定の在宅ワーカーに依頼する「プロジェクト方式(※2)」を利用して、パッケージデザインやキャラクターデザインなどの業務を継続的に発注している。
※1:「クラウドソーシング」とは、インターネットを利用して不特定多数の人に業務の受発注ができるWebサービスのこと。
※2:「プロジェクト形式」とは、発注者が設けた案件に応募してきた受注者の中からふさわしい受注者を選定し、納期までに案件を実施してもらう方式のこと。
以前は、製品のデザインをデザイン事務所に発注していたが、期待したほどの成果が見られず、別の方法を検討していた。その際、インターネットで検索したところ、クラウドソーシングをみつけて試験的に利用してみることにした。はじめは在宅ワーカーの顔が見えない点が心配であったが、最初に発注した在宅ワーカーの対応がきめこまかく、成果物の品質も満足のいくものであったため、在宅ワーカーへの発注を継続することにした。
また、デザインの選定には経営陣も関与していたため、クラウドソーシングを通じた在宅ワーカーの活用も円滑に進めることができた。
プロジェクトの内容によっては急な依頼をする場合もあるが、業務を依頼している在宅ワーカーは臨機応変に対応し、それでいて満足度の高い品質のアウトプットを出している。そのため、両者間で強い信頼関係が生まれて、現在まで続いている。
クラウドソーシングでは、原則、非対面での伝言板等を利用したやりとりとなるので、発注側も受注側もともに対面でのやりとり以上に明確で細やかなコミュニケーション能力が重要になる。このような能力は通常の仕事でももちろんだが、在宅ワーカーと仕事をする場合は、対面の時以上に互いの意図が十分に伝わっているかを適宜確認するなど、丁寧さを兼ね備えたコミュニケーション能力が必要になる。
在宅ワーカーに何を発注すれば良いか、社内的な仕事の切り分けが大切である。基本的に社内人材にはないスキルが必要な業務、一時的に発生する業務などを在宅ワーカーに依頼するつもりである。
※ 掲載情報は、2013年12月時点のものです。
※ 掲載情報については、あくまで企業における在宅ワーカーへの発注・検討に資するためのものであり、当該発注企業と在宅ワーカーの契約内容について(事務局が)保証するものではありません。
在宅ワーカーへの発注企業事例集
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