SOHOトラブル座談会(事例5)
契約額の突然の減額<メルマガ代行>

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あるネット系企業から、メールマガジンの製作代行を請け負っています。配信業務は発注者がおこなっています。当方ではスタッフ数名を組織して対応しています。1年前に、契約書を作成することにして、委託契約、毎週の業務委託、基本・個別契約として書類を作成しました。しかし、契約印をもらったのは、やっと3ヶ月前(その間に発注企業の社名が変わった)。

先月になり、発注者から「メールマガジンの開封率が伸び悩んでいる。ライターの質が悪いのではないか」といわれ、来月から業務委託料を半額にするように要請があった。根拠としている開封率は、外注には教えてくれない。

契約書(有効期間は3ヶ月)では、契約満期の1ヶ月前には契約変更の書面による通知をしなければならない決まりになっており、契約更新手続きをしないと、自動的に3ヶ月契約期間が延長される。しかし、発注者からは、いきなり来月から業務委託料を半額にしてもらいたいといわれた。本来なら、契約変更は3ヵ月後から発効するはずなのに。

ファシリテーター弁護士ファシリテーター弁護士

契約変更を書面で通知、ということはよくあるが、実際に組織変更や人事異動でトップが変わり、契約内容が変わってしまう。そういう業界のなかで上手くやっていく方法を身につけることも生き抜く策かもしれません。
しかし法的観点から考えると、契約期間中に、一方的に契約変更をすることはできない。法律的には3ヵ月後の契約変更が妥当です。

契約書は、著作権のことも考えてよくできています。クライアントが大企業でも、その末端の発注担当者の認識不足によるトラブルがあります。しっかり作成している契約書・見積書を無視する大企業には、気をつけなければなりません。そして、回収面でも、期限が切れたら、放置してはいけない。しつこすぎてもいけないが、こまめに連絡する方がよいです。

成果主義で、3ヶ月ごとに目標設定をする形態に会社がかわったので、契約も3ヶ月となりました。また、業務開始から約1年半で担当者が10数人代わっています。ほとんど、毎月代わっています。担当者間の引継ぎも満足に行われておらず、次々と担当者が辞めてしまっています。

ファシリテーター先輩SOHOファシリテーター先輩SOHO

ネット系企業は異動も激しい。次々と仕事をキャッチしていくという、1社に依存しないリスクの分散も賢いと思います。

当方としては、作成単価は半額にはできません。モチベーション、クオリティ面が下がってしまう。読みやすいメルマガを工夫して作成するように提案します。また話し合いの機会を随時持ち、当方のスタッフの方々のことも考え、頑張るつもりです。

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