SOHOトラブル座談会(事例2)
新規コンサルティング事業で不払いに

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地方企業から、新規事業の予備調査を引き受けることになりました。当初は事業の展開の方向性を探りさぐりの打合せでした。よって、お車代程度で、ということで案件の話を聞いていました。結局、20回程度出張して打合せをした挙げ句、予備調査・本体事業ともに見送りになり、全く支払いを受けられなくなってしまいました。知り合いの紹介で対応した案件だったこともあり、引くに引けずにこうなってしまいました。

当初は、どのくらい必要ですか、とクライアントから聞かれた際、「通常は1日○○円位ですが、当面、志で結構です」と答えました。予備調査は実費程度であっても、本体の業務を獲得出来ればと考えていたからです。これも悪かったかなと思いましたが、その後一切支払はない。この情報収集のために投資もしていました。自分には、どうしても格好つけてしまうところがあり、反省しています。

ファシリテーター弁護士ファシリテーター弁護士

クライアントと話をし始めて暫くした時点で、確認すべきであったでしょう。しかし仕事をしたことを証明できるものがないといけません。そして、まず実費分で請求できるか。その次に顧問契約分で請求できるか、を考えます。

契約は、すべて口約束です。全体スケジュールのなかで、予備調査完了時に当方との正式契約となるはずでした。こちらで実施した議論の経過や提案書類は、全て提供してしまっています。通常は、金額を提示したときの先方の反応を窺ってから、その後の対応を決めますが…。提示額が高すぎて、それで引かれてしまったのかなとも思います。今回は人間関係もあり、はまってしまっていた。

ファシリテーター先輩SOHOファシリテーター先輩SOHO

リスクを当然考えるべきで、そこに個人事業主の難しさがあります。営業やリスク管理が不向きだと思えば、他人にマネジメントしてもらうか。スペシャリストであっても、マネジメントないし自己管理は重要です。

自分は営業には向いていないかもしれません。直接に請負できれば単価が高いのですが、二次受けとして、業務請負する形のほうがよいかもしれませんね。やはり今回の費用は、あきらめなければなりませんね。

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証拠として何も残っていなかったら、対応は非常に難しく、不利になります。記録は極力残すことが、ビジネスのリスク管理になります。

参加者SOHO参加者SOHO

大きな額の仕事はリスクもそれなりに大きくなります。支払いサイトも長く、資金繰りの面からも、私は小さな仕事を確実にこなしていくことを重視しています。

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