自営型テレワークには、IT関連、事務関連、デザイン・映像関連、専門サービス関連などで様々な仕事があり、例えば次のような仕事があります。
※各仕事の内容、活用できるスキルについてはリンク先をご覧ください。
また、「自営型テレワーカーのためのハンドブック(第3章 キャリアデザインとスキルアップ)」では、自営型テレワークのキャリアを、報酬や受注能力により、オペレーター型、スペシャリスト型、マネージャー型に分け、それぞれのキャリアパスを例示しています。将来的にどのような仕事をしていくか考える際の参考としてください。厚生労働省「自営型テレワーカーのためのハンドブック」より
Webサイトやインターネットコンテンツ、Webバナーなどの広告を制作をする仕事です。新規のWebサイト制作やサイトリニューアルにあたっては、サイトや広告のデザインをするWebデザイナー、Webデザイナーが制作したデザインをもとに、HTML・CSSなどのソースコードを記述するHTMLコーダー、コンテンツのテキストを執筆するライターなど、様々な専門性をもつメンバーで構成されたチームで行うことが多く、Webディレクターがこれらのチームメンバーをまとめ、進行管理や品質管理を担当します。また、既存のWebサイトやブログ、SNSなどの運営管理を委託されることもあります。
システムエンジニアが作った設計書の通りに、システムやソフトウェアが作動するよう、プログラミング言語を用いてプログラムを作る仕事です。スマートフォン、家電などの身近なものから物流や金融のシステムまで、様々なものにプログラミングは使用されており、ジャンルやニーズによって用いられるプログラミング言語は異なります。まずは仕事に合わせたプログラミング言語の習得が必要ですが、複数の言語を扱えるようになれば活躍の場は広がります。また、作成したプログラムに誤りや欠陥がないかテストを繰り返し、不備がないよう修正する作業も仕事に含まれる場合があります。
システム設計とは、システムやソフトウェアを作る際、プログラマーがプログラミングをするための設計書を作ることで、この仕事を担当するのがシステムエンジニア(SE)です。システムエンジニアは、注文者から要望や使用目的をヒアリングし、必要な機能や画面イメージを注文者と確認しながら決めた後、それらを実現するために必要な技術や手段を検討して設計書を作成します。プログラム作成後には、システムが設計書通りに正しく動作するかテストを行います。経験を積んだシステムエンジニアは、予算、スケジュール、チームメンバーの配置など、開発プロジェクト全体の管理も担います。
アンケート回答、申込書や伝票、名簿・名刺などの顧客情報などの文字や数字を、パソコンを使って指定されたフォーマットへ入力する仕事です。入力するフォーマットは、表計算ソフト※1)や、文書入力ソフト※2)、企業独自のシステムなど様々ですが、注文者の手順書通りに入力できれば対応できる仕事も多く、専門的な知識や技術は不要なため、未経験者でも始めやすい仕事の一つです。ただし、作業の正確さとスピードが求められるので、入力したデータを入念にチェックして正確性を高めることや、ブラインドタッチ (タッチタイピング)の習得、キーボードのショートカットキーの利用などによる作業の効率化も必要になります。
※1)Excelなど
※2)Wordなど
講演会やインタビューなどの録音データを聞いて、その音声を文字にする仕事です。最近では、ビデオ録画やインターネット動画などから行う場合もあります。録音媒体として、以前はカセットテープが使用されていましたが、現在はICレコーダーなどで録音されたデジタルデータをパソコンに取り込んで作業します。そのため、パソコンさえあれば仕事を始められますが、高音質のヘッドフォンや、足で操作するフットスイッチなどがあれば、作業効率が上がります。また、仕事の幅を広げるためには、仕事の分野ごとの単語に対応できる専門知識、正しい日本語の表記やニュースなどから得る時事の知識なども必要です。
資料の管理や作成、データ入力作業、電話・メール応対などの事務業務を行う仕事です。一般的な事務から、経理、法務など専門知識が必要なもの、ある程度の経験が求められる営業事務や秘書業務など、注文者により作業内容は様々です。業務にはパソコンとインターネットを使うので、ビデオ会議やチャット、オンラインストレージなどのWebサービスを使いこなすことも求められます。また、事務に関する仕事量が少なく、専任の担当者を置かない小規模な企業、税理士や会計士などの士業、個人事業主などからの依頼が多いため、1契約あたりの作業量は少なくなります。仕事を広げるには、複数の契約先を持つことも必要です。
注文者の目的に適うように、製品、Webサイト、雑誌・書籍、ゲームやキャラクターなど様々なものをデザインする仕事です。デザインをする分野によって、ポスターや雑誌、パッケージなどの印刷物を手掛けるグラフィックデザイン、WebサイトをデザインするWebデザイン、映画やアニメ、ゲームなどで使用するコンピュータグラフィックスを作成するCGデザインなど、様々な種類があります。デザインの仕事の現場では、画像編集ソフト※1)や、グラフィックデザインソフト※2)が使われているため、これらを使用して、注文者の要望に応じたデザインを作成する能力が必要になります。
※1)Photoshopなど
※2)Illustratorなど
ショッピングサイトの商品写真、WebサイトやSNSで使用するアイコンやバナー、動画サイトに投稿する動画のサムネイルなど、注文者の目的に応じた画像を作成する仕事です。主にPhotoshopなどの画像編集ソフトを使用しますが、注文者から特定のソフトや独自のシステムを指定されることもあります。仕様書通りに画像のサイズを変更したり補正する作業から、複数の画像を合成して文字を入れるなど、デザインセンスが必要なものまで様々な仕事があり、制作の難易度が上がれば単価も上がります。また、作成した画像を、ブログや動画サイト、SNSに投稿するところまでが作業に含まれる場合もあります。
DTP(デスクトップパブリッシング)とは、パソコンを使用して印刷物のデータを作成することで、この仕事をするのが、DTPデザイナー、DTPオペレーターです。DTPデザイナーは、書籍や雑誌、チラシなどの印刷物のデザインを作成します。DTPオペレーターは、DTPデザイナーが作成したデザインを元に、原稿の文字や、指定のサイズに変更した写真などを入れ込み、文字の調整などを行って印刷データを完成させます。ただし、DTPデザイナーのみで、最終的な印刷データまで作成することもあります。DTPでは、画像編集ソフト※1)、グラフィックデザインソフト※2)、DTPソフト※3)が使用されます。
※1)Photoshopなど
※2)Illustratorなど
※3)InDesignなど
テレビ、広告、映画、プロモーションビデオなど、様々な分野の動画を制作する仕事です。近年、撮影や編集作業に専門的な機材や設備を必要としない、インターネットでの視聴を目的とした動画の需要が増えたため、個人で動画制作の仕事を請け負うことも可能になりました。このような動画の制作例として、店舗やイベントなどの紹介動画、商品やサービスの使い方を説明するハウツー(HowTo)動画、動画広告などがあります。企画・構成、撮影、動画編集ソフトを使用した編集作業、動画サイトへの投稿といった一連の制作過程をすべて個人で行う場合や、撮影や編集などの各工程を複数人で分業する場合もあります。
雑誌や書籍、フリーペーパー、パンフレットなどに掲載する文章を作成する仕事です。注文者の依頼内容に沿って情報を収集し、文章にまとめます。取材やインタビュー、写真撮影を行ったり、企画・構成などの編集作業まで担うこともあります。最近では、Webサイトやブログの記事、SNS投稿、メールマガジンなど、インターネットに掲載される文章を書くWebライティングの需要も増えています。Webライティングでは、書いた記事を検索エンジンにヒットさせるためのSEOの知識も求められます。ライティングの仕事を続けていくには、得意分野や専門分野を見つけ、強みにしていくことも必要です。
外国語で書かれた文章を日本語に訳したり、日本語を外国語に訳す仕事です。翻訳のジャンルには、本や雑誌などを翻訳する「文芸翻訳」、ビジネスや研究で使われる、資料や論文、契約書、マニュアルなどを翻訳する「実務翻訳」、映画やドラマなどを翻訳して字幕を作成する「映像翻訳」などがあります。いずれのジャンルでも、高い語学力とともに、読解力や文章作成能力が必要になります。また、翻訳するにあたっては、その言語が使われている国の文化や歴史などへの理解も必要になります。さらに、医療や法律など、各業界の専門的な知識があれば、翻訳者として活躍できる場は広がります。
モノをつくる際の基礎となる設計をし、その指示に沿って図面を作成するのが設計・製図の仕事で、コンピュータ用ツールのCADを使い、設計士とCADオペレーターにより行われます。設計士、CADオペレーターが活躍できる業界は、建築・土木・施工や機械、電気機器をはじめ、アパレル、インテリアなど多岐にわたります。設計士には、各業界の専門知識、製造コスト、安全や環境への対策などに精通していることが求められます。一方、CADオペレーターは、設計士の指示通りに図面を作成し、仕様変更があれば修正するのが仕事です。CADツールの操作を習得すれば、設計の経験がなくても仕事を始めることができます。
商品やサービスなどに関するデータを収集し、そのデータを分析して、課題や解決策を探るのがリサーチ・分析データの仕事です。自営型テレワークでの仕事例としては、アンケート調査の集計・分析や、カタログ・Webサイトから企業や商品の情報を収集してレポートを作成するといった仕事から、収集された大量のデータを分析するデータアナリストの仕事まで様々です。近年、データ活用の機会は増加しており、データアナリストの需要は高まっています。データ分析の専門家であるデータアナリストには、統計学やITに関する幅広い知識、データを収集するスキルや分析能力などが求められます。
5分でわかる自営型テレワーク
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