在宅ワーカーのためのキャリアデザイン

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(第6回)5年後の自分を思い描くために

自分の将来を紙に書いてみよう

「将来こうありたい」という自分の姿を頭に思い描いて仕事をしたことがありますか?

たとえば5年後に「○○の分野で○○の職種につきたい」や「在宅ワーカーエージェントとして起業したい」という目標があれば、それを達成するために、1年後はどうすればいいのか、3年後はどうなっていればいいのか、そして5年後に達成する、といった行程を紙に書いてみるのも一つの方法です。

現状把握から行動計画を立て、目標達成へ

さて、では実際に5年後の自分を思い描いて紙に書いてみるためのステップを紹介しましょう。

ステップ1

まず、5年後の目標である「キャリア・ゴール」を具体的に描き、 現在の自分についてありのままの姿を捉えてその現実を見据えてみましょう。
まずは自分自身で自分の行路の選択を行い、その選択について自分に対する責任を負う、という姿勢が大切です。

<例>
現状
在宅ワーカーのエージェントに登録して、2年前からデータ入力の仕事を始めた。
最近では、グループリーダーとして複数人のデータの取りまとめを行なっている。
1年後
在宅ワーカーチームを組織したエージェントととして、起業。
データ入力だけではなく、システム開発も手掛けたい。

ステップ2

次に、現在と将来の自分の姿のギャップをどのようにして埋めるかを考えてみましょう。
具体的な行動計画を立て、自己実現過程を着実に実行していきましょう。

そして、目標から外れないようにするため、定期的に現状の自己分析をする必要があります。
また期限を設定して自己分析をした結果、目標を修正していくことも考えられます。

<例>
現状
データ入力業務で扱っているアプリケーションソフトはエクセルのみ。
在宅ワーカーの知り合いは、データ入力者に限定されている。
1年後
システム開発に必要なソフトを勉強する。
異業種の在宅ワーカーとの交流を持つ。
2年後
仕事内容を徐々にシステム開発に移行する。
3年後
起業に関するセミナーを受講する。
起業家を目指す人たちとの情報交換や起業家との交流を持つ。
4年後
起業のための資金調達準備に入る。
助成金、補助金の調査をする。
5年後
システム開発を手掛けるエージェントとして起業する。

ステップ3

ライフステージごとに人生の転機は必ず訪れます。
転換期には 危機的状況と言えることもあるかもしれません。
また絶好の機会が到来することもあるかもしれません。

この人生の転換期をどのように対処するかが鍵となります。
その時点の選択と決断が、あるときは危機を回避し、あるときは好機を手に入れることにつながります。

下の<例>でいくと、2年後に出産という、ライフステージにおける大きなイベントに対して、自分の仕事を仲間に移管する決断をし、3年後には、その仲間との良好な関係を継続してきたことにより、徐々に仕事復帰に結びつき、次なるステージにつながっています。

このように危機を好機に転換するには、その時の対処の仕方が大きく影響します。

<例>
現状
夫と私の2人暮しで、在宅ワークをしている。
1年後
第1子誕生。
仕事は一時中断し、仕事仲間に自分が携わっている仕事は移管する。
2年後
在宅での仕事を再開。
以前、仕事を移管した仲間とグループワークのチームを作り、ワークシェアリング。
3年後
グループワークのチームで、徐々に大きな仕事を請け負い実績をつけていく。
4年後
グループワークのチームが拡大し、営業部門、経理部門も設置。
5年後
グループワークのチームを活かして起業。

時には立ち止まって考えてみてもいい

「あなたの5年後のキャリアプランを書きましょう」と言われて、「どうしても書けなくて……」という方もいます。
実は3年後、5年後後のキャリアデザインが描けない人はとても多いのです。
でも心配はいりません。書けないのは能力がないからではなく、整理ができていないだけのことです。

「どんな人生にしたいのか」
「どんな働き方があっているのか」

例えば友人とおしゃべりしながら、だんだん方向性が見えてきたり、ふっと気がつくこともあるかもしれません。
そんな時、あなたのキャリアについて、立ち止まってじっくり考えてみるチャンスが来たと思って下さい。
立ち止まるのも、振り返るのも前に進むために必要なのですから。

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