在宅ワーカーのためのキャリアデザイン

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(第5回)自営業への流れ

SOHOとは自己雇用のできる自営業者

SOHOとは何でしょうか。平たく言うと「自営業者」です。
既存企業の業務のアウトソーシング、サービス化の進展などによって、SOHOは今後ますます拡大傾向にあります。

さらに自営業を起業家(entrepreneur/アントレプレナー)として評価する考え方もあります。
その背景には景気低迷に伴う失業率の問題があります。
失業者が自営化することで就業機会を得ることができ、またいままで職業を持たず家庭で埋もれていた主婦、就労機会がなかなか得ることのできなかった障害者の能力を社会的に還元することができます。

自営業者とはズバリ、自己の雇用機会を生み出す自己雇用(self-employment)できる人のことです。
自営業のよいところは、生活と仕事の調和を図りやすい働き方であるという点でしょう。

ここ近年「ワークライフバランス」という言葉を耳にするようになりました。
「ワークライフバランス」とは、働く人がやりがいのある仕事と充実した私生活のバランスをとりながら、個人個人が持っている能力を最大限に発揮することを言います。

「インディペンデント・コントラクター」の出現

また最近、インディペンデント・コントラクター(Independent Contractor/以下IC)という働き方の概念が出て来ました。
「独立請負業者」という意味を持ち、個人事業主として、企業と業務委託契約を結び専門能力を活かして働く人々のことを言います。

プロジェクトごとに離合集散を繰り返し、まるでアメーバのごとく進められるこの形態は、アメリカのシリコンバレー地区の情報通信ベンチャーを中心に急速に発展していきました。

アメリカでは、「コンサルタント」という名のICが多いようです。彼らはコンサルタントとして法人組織をつくらず、個人で期限付きのプロフェショナル・ サービスを提供します。

日本では、一部のSOHOもICに属していると考えていいかと思われます。
ちなみに「サラリーマンでも、事業家でもなくフリーエージェントである働き方。
『雇われない、雇わない』これが、ICの生き方と定義されます。」と特定非営利活動法人インディペンデント・コントラクター協会では唱っています。

どんな自営業者としての道を選ぶのか?

あなたにとっての「ゴール」はどこにあるのでしょうか?

内職的に家計を助けるため、家族に喜ばれることを第一義に自宅で働くことですか?
複数人の仲間と一緒に、熱い夢をもって起業をすることですか?
自分の専門能力を最大限に活かすコンサルタントになることですか?

実は、あなたにとってどれもが正解になり得ます。
自分の価値、自己実現目標をどこまで主体的に決定することができるでしょうか?
自分で問題を設定するということ、この能力が「コンセプチュアル・スキル」であり、自分のゴールを決定する大きな要因になります。あなたの人生は誰ものでもない、あなたのものだから。

一生、パスを回すだけのポジションで終わるのでしょうか?
あるいは自分からパスを受けてゴールをめがけてドリブルして行くのでしょうか?
そのゴールを目指す過程でも生き方は大きく変わっていくと思います。

自分の目指すべきゴールを思い描くことができれば、何が必要なのかもおのずと見えてきます。最初に必要なのは「テクニカル・スキル」ではないのです。

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