平成24年度厚生労働省委託事業「在宅ワーカーの就業意識に関する調査」の結果を掲載します。
※ 平成25年度の調査結果はこちらのページからご覧ください。
在宅ワークという働き方を選択した理由については、「都合のいい時期、時間に働けるため」が最も多く(54.6%)、次いで「スキルや趣味をいかした仕事をしたいため」(40.8%)、「自分がやった分だけ報われ、働きがいがあるため」(25.9%)、「自営で働きたかったため」(16.8%)、「興味がある仕事だったから」(16.6%)である。
このように、自分の都合にあうからという理由が最も多いが、自分のスキルをいかしたり、働きがいを重視していることもわかる。
在宅ワークの仕事による平均的な月収(1ヶ月あたりの手取り)については、「5万円以下」が最も多く(27.7%)、次いで「10~19万円」(18.5%)、「6~9万円」(18.0%)、であり、9万円以下で45.7%となっている。
在宅ワークをするにあたり、業務上の情報管理に関して気をつけていることについては、「パソコンなどのセキュリティ対策(ウイルスソフトの導入、ログインパスワードの設定など)」が最も多く(65.8%)、次いで「データ・書類等の管理(保管・廃棄ルール、机の引き出しの施錠など)」(54.6%)、「仕事専用のパソコンや通信回線などの確保」(53.3%)である。
このように、回答者の半数以上が、「パソコンなどのセキュリティ対策」、「データ・書類等の管理」、さらに、「仕事専用のパソコンや通信回線などの確保」に気をつけていることがわかる。
過去1年間に経験した依頼主とのトラブルについては、基本的に、回答者の約7割から9割が、「トラブルはない」と回答している。ただし、「(デザインの変更など)仕事内容の一方的な変更」、「報酬の支払い遅延」、「不当に低い報酬額の決定」については、他の項目と比べると、「トラブルはある」と回答している比率が高い。
在宅ワークに関して困っていることについては、「収入、仕事量が安定しないこと」が最も多く(71.9%)、次いで「単価が安いこと」(54.9%)、「納期に追われること」(30.7%)、「能力・知識の不足」(25.3%)である。
このように、回答者の半数以上が、収入・仕事量の安定性や単価の面で困っていることがわかる。
在宅ワークを行うにあたって必要なスキルの身につけ方については、「勤務先での仕事経験、研修などを通じて」が最も多く(59.9%)、次いで「書籍などで自分で勉強をして」(47.5%)、「社会に出る前に学校で」(23.7%)、「社会に出た後、自主的に講習などに参加して」(23.2% )である。
このように、これまでの仕事や研修などを通じて身につける方法と、自己啓発を通じて身につける方法が多いことがわかる。
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