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自営型テレワークの活用の際に注意すべきポイント
(2018年度:第2回)in大阪
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厚生労働省「在宅就業者総合支援事業」「自営型テレワークの活用の際に注意すべきポイント
〜自営型テレワークの適正な実施のためのガイドライン〜(2018年度:第2回)in大阪」
開催レポート

2018年6月21日(木)開催の「自営型テレワークの活用の際に注意すべきポイント〜自営型テレワークの適正な実施のためのガイドライン〜(2018年度:第2回)in大阪」のレポートです。

開催日
2018年6月21日(木)10:00(9:30開場)~12:00
主催
厚生労働省
共催
OSAKAしごとフィールド
会場
エルおおさか 本館7階(708号室)
住所:大阪府大阪市中央区北浜東3-14
参加者数
51名

10:00~ 講義「自営型テレワークの適正な実施のためのガイドライン」

講師:一般社団法人日本テレワーク協会 主席研究員 中本 英樹氏(プロフィール

[概要]
自営型テレワークの契約は、ワーカーと注文者・仲介事業者との間で結ばれる。「自営型テレワークの適正な実施のためのガイドライン」は、その際に起こりうるトラブルを未然に防ぐ役割を果たす。中本氏は「ガイドラインの内容は、コンプライアンスに関わること。管理職だけでなく、アウトソーシング全般に関わる社員に読んでもらいたい」と話す。また、「スムーズに仕事を発注するために、ワーカーを募集する時点でガイドラインに沿った契約内容を明文化しておくことが大切」と続けた。

納品の後、ワーカーに過大な修正対応を要求することは望ましくない。中本氏は「大幅な修正を依頼する場合は追加報酬の検討や契約の見直しが必要。業務内容を最初にきちんと明示することで、応募数が増えることもある」と話した。

10:35~ 講義「自営型テレワークをはじめるにあたって」

講師:株式会社キャリア・マム 代表取締役 堤 香苗氏(プロフィール

[概要]
自営型テレワーカーは個人事業主であり、契約から仕事の受注、納税に至るまで、自分自身が責任を負わなければならない。堤氏は「自営型テレワークをはじめる前には、自己分析が必要。得意なことはもちろん、苦手なことや、間違いを起こしやすいポイントを把握し、トラブルにつながらないよう対策を練った方がよい」と語る。

納期を守るために作業時間を調整し、スケジュール管理を徹底することが大切である。堤氏は「納期ぎりぎりに提出するのではなく、余裕を持って仕上げるべき。雇用型と違い時間に縛られず働ける自営型テレワークだからこそ、責任を持ち、発注者から信頼を得られるよう心掛けて欲しい」と締めくくった。

11:00~ パネルディスカッション

パネリスト:
有識者:一般社団法人日本テレワーク協会 主席研究員 中本 英樹氏
注文者:東京反訳株式会社 常務取締役 田中 めぐみ氏
自営型テレワーカー:武藤 裕子氏

[概要]
発注側からは、音声起こしを専門とする東京反訳株式会社の田中氏、受注側からは、妊娠をきっかけに自営型テレワークを始めた武藤氏を迎えて行われた。

「自営型テレワーカーが企業を選ぶ際、どのように安全性を見極めているか」という会場からの質問に対し、武藤氏は「初めは無料トライアルを申し込み、信頼できそうな企業だと判断できてから本格的に受注した」と答えた。一方、企業側である田中氏は「音声起こしは専門知識を有するものが多い。片手間にできる仕事ではないので、プロ意識のある方に発注している」と語った。

また、中本氏は企業担当者に向け、「雇用型は社内人材が限られるが、自営型だと大勢の人とつながることができる。自営型テレワーカーに依頼する仕事が増えたとき、業務委託か雇用に切り替えるかも含め、ワーカーとの関係を変えていく方法もある」とアドバイスを行った。

プロフィール

一般社団法人日本テレワーク協会 主席研究員 中本英樹氏

日本電信電話株式会社(NTT)入社。フリーダイヤル、PHS、インターネット等のICTを活用したサービスの普及・利用促進に長年携わる。
株式会社NTTドコモ入社。法人営業でのソリューション提案・サービス提供に携わる。現在は一般社団法人日本テレワーク協会に出向中。
家庭では男子三人を共働きの実践により育てた。
現在は週に1日の在宅勤務により生産性の高い働き方とワークライフバランスの向上を実践中。

株式会社キャリア・マム 代表取締役 堤香苗氏

神戸女学院高等学部、早稲田大学第一文学部・演劇専攻卒業
大学在学中よりフリーアナウンサーとしてTV・ラジオのDJ、パーソナリティとして活躍。自らの出産・育児体験から、仕事と家庭のどちらも大切にしたい女性たちに、在宅でも仕事が出来て、キャリアを生かす働き方を出来ることを提案することを目的として「株式会社キャリア・マム」設立。
女性のキャリア・アップ支援」「主婦ビジネスの実態」「くちコミによるマーケティングやコミュニケーション術」「在宅ワーク」「ITビジネスの可能性 」等のテーマで講演多数
「第5回女性起業家大賞」「慶應SFCアントレプレナーアワード2006 プラチナ賞」受賞 著書に「おしゃべり力~主婦のホンネが常識を変える~」「マーケティングのしかけ」

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