発注企業事例
ジャスト株式会社

  1. ホーム
  2. 発注者向け情報
  3. 在宅ワーカーへの発注企業事例集
  4. ジャスト株式会社

企業概要

事業概要
めっき加工(亜鉛、ニッケル、銀、スズ、ハードクロム、亜鉛ニッケル合金、無電解ニッケル)、ダイヤモンド電着(※1)等
本社所在地
山形県上山市
ホームページ
http://www.yamagata-just.co.jp/
UDC専用サイト
http://www.udc-plating.com/

※1:電着とは、金属表面にダイヤモンド等を「めっき」で固着する特殊技術のこと。

ポイント

  • クラウドソーシング(※2)により、自社ブランドの普及に重要なロゴマークを開発している。
  • 自社の技術力と在宅ワーカーの多様なアイデアを融合させた新製品の開発に取り組んでいる。
  • クラウドソーシングに将来性を感じ、地元の中小企業に積極的な活用を促している。

※2:「クラウドソーシング」とは、インターネットを利用して不特定多数の人に業務の受発注ができるWebサービスを指す。

在宅ワーカーへの発注・活用に至った背景

同社では、3年ほど前から、自社の「天然のダイヤモンドをメッキで固着させる」技術を積極的に売り出している。この技術は、メッキを施した部分のグリップ力を格段に向上させることができ、医療関係や印刷機器など、様々な分野等に参入している。

2014年6月頃、この技術を多分野で売り込むためにブランディングの必要性を感じ、ブランド名「UDC(ウルティメイトダイヤモンドカーボンナノチューブ)」(※3)を考案した。このUDCを広く知ってもらうために、ロゴマークの開発を行うことに決めた。

その当時、同社はクラウドソーシングについてよく知らなかったが、クラウドソーシングに詳しい知人からクラウドワークスを紹介され、ロゴマークのデザインを募集することにした。

※3:UDCとは、同社独自のダイヤモンド特殊電着技術により、めっき液にカーボンナノチューブを配合(特許取得済)することで、「強度の向上」、「熱排出性の向上」、「耐摩耗性の向上」といった機能の付与を可能にするもの。

在宅ワーカーへの発注・活用の状況

ロゴマークのデザイン募集

ロゴマークの募集期間は、2014年の9月から10月にかけて2週間と短期間であったが、予想に反して108件ものアイデアが集まった。そのうち半分程度はプロ並みの優秀なデザインであったので、選定にはなかなか悩ましいものがあった。選定のプロセスは次のように行った。

まず、優れていると思われるデザインを60件ほど選定した後、その中から、社長と専務の2人で10件にまで絞った。その後、発注時の指示内容をどれだけ満たしているかどうか等を基準に、最終的に3件にまで絞った。そして、その中から、黒色を使った斬新なデザインを採用した。

選定の際には、応募者の属性や過去の業績等は考慮せず、純粋に応募されたデザインのみで選定した。

募集開始して約1ヶ月後に、採用者を決定した。決定後は、細かな修正などを行うために、採用した在宅ワーカーと数回やり取りをし、ロゴマークを完成させた。

そして、同年12月頃には、このロゴマークを用いて、UDC専用のWebサイト を立ち上げた。

「UDC Plating」のロゴマーク
「UDC Plating」のロゴマーク

自社技術を用いた新製品アイデアの募集

前述のロゴマークのアイデア募集を通し、同社ではクラウドソーシングの利用に手応えを感じた。

これまではB to B事業が中心であったが、2015年1月からは、UDCの技術を使ったB to C市場の開拓を目指して、クラウドソーシングを利用して「一般消費者向け新製品のアイデア募集」を開始した。

応募期間は10日間と短かかったが、80件ほどのアイデアが寄せられた。ただし、同社のUDCの技術についての説明(切れ味を良くするものではなく、グリップ力を高めるもの)が不十分であったためか、「包丁やはさみ等の刃先への利用」といった意図しなかった提案のものが多かった。

だがその中にも優れたアイデアが5~6件あり、その中から「家庭用インクジェットの送り出しロールへの固着」というアイデアを採用した。現在、同社はこのアイデアを用い、高級志向の一般家庭向けの商品開発を目指している。

在宅ワーカーへの発注・活用のメリット

  • デザインの開発、販路開拓等にあたる専門の人材、専門部署を置く必要がないというところにメリットを感じている。小規模な企業ほど、積極的に使っていくべきだと考えている。
  • 高額な報酬を設定しなくても、多くのアイデアを集めることができる。

発注・活用に当たっての課題・留意点

  • 発注側は、発注時に指示内容の説明をわかりやすく書いているつもりでも、在宅ワーカーに意図が正しく伝わらないこともある。説明文をどれだけわかりやすく詳細に書くかが重要だと感じている。例えば、募集要項の中に、募集内容や指示内容を詳しく説明する動画を載せたりすれば、発注者の意図を在宅ワーカーに的確に伝えられると思う。
  • 報酬額をどれぐらいにするかは容易ではないので、類似の在宅ワークの報酬額を参考にするのが良い。

今後の発注・活用方針

  • B to C市場の開拓を目指して、自社技術のブランディングと新製品開発に、クラウドソーシングを活用していきたい。
  • 募集内容・指示内容の説明をわかりやすくし、また新製品のアイデアを募集したい。ロゴマークの案件で採用した在宅ワーカーには高い能力が認められるので、今後、何らかの新しいデザインが必要となったときには、この在宅ワーカーに直接デザインを依頼したいとも考えている。しかし、大勢の在宅ワーカーに対して募集をかけることにも魅力を感じるので、直接依頼とは別に、コンペ形式の利用も積極的に行っていきたい。
  • 現在同社は、UDCに次ぐ新たな技術の開発に成功しつつある。クラウドソーシングを利用し、新しい名称を決めることも含めて、ブランディングに力をいれていきたい。

在宅ワーカーへの発注・活用を検討している企業へのアドバイス

  • 小規模な企業ほど、クラウドソーシングを活用する余地が大きいと思うので、積極的に利用したほうが良いと思う。例えば、製菓企業や旅館などは、クラウドソーシングを利用して、商品のパッケージやパンフレットのデザインを募集すると良いと思う。同社は、講演会などで地元中小企業にクラウドソーシングの活用を勧めている。
  • 中小企業にアドバイスをする立場の経営コンサルタントや金融機関が、クラウドソーシングについて詳しく知っていたほうが良い。顧客の中小企業における経営革新やイノベーションなどに、役立てられると思う。

※ 掲載情報は、2015年7月時点のものです。
※ 掲載情報については、あくまで企業における在宅ワーカーへの発注・検討に資するためのものであり、当該発注企業と在宅ワーカーの契約内容について(事務局が)保証するものではありません。

«在宅ワーカーへの発注企業事例集TOPに戻る

Page Top